■自分はフリーランス? それとも個人事業主?
新型コロナウイルスの支援策は数あれど、自分はもらえるのかもらえないのか、めんどくさいから横目で見ているだけのフリーランスもいるでしょう。
フリーランスにとって、最も大きい支援が「持続化給付金」。100万円もらえるらしいけど、そもそも自分はフリーランスなのか? 個人事業主なのか? フリーターとはどう違う?
そこから、悩んでいる人も多いと思う。そこで、まず雇用形態の違いを分類すると次のようになります。
以下は給料をもらう人たち
・正社員 いわゆるサラリーマン・OL
・契約社員 期間限定の社員
・パートタイマー 勤務時間が正社員より短い。主に主婦。
・アルバイト、フリーター シフトを組んで空いた時間に仕事。
・派遣社員 派遣会社から派遣され、派遣先で仕事。給料は派遣会社から支給。
これらの人たちは、給料をもらい基本的に確定申告をしません。勤め先の会社がしてくれます。そして給与は、主に時間給です。ここが、フリーランスや個人事業主との違いのポイントです。確定申告しているかどうかが大きなポイントです。残念ながら、この方たちは、持続化給付金がもらえません。
フリーランスと個人事業主は、言い方の違いだけで同じと考えて構いません。フリーランスは時間ではなく、基本、仕事単位でギャラをもらい、確定申告をします。個人事業主は税法上の言い方ですが、確定申告をしている人は基本的に個人事業主です。持続化給付金は個人事業主が対象なので、フリーランス・個人事業主は100万円もらえる対象者です。
■雑所得、給与所得のフリーランスは6月中旬から
もう少し収入を細かく見てみます。
確定申告で申告する収入には、いくつかの種類があります。確定申告書の「事業/営業等」の欄に記入するのが、いわゆる事業所得です。当初は、この事業所得で申告している人だけが持続化給付金の対象でした。しかし、フリーランスの中には、収入を雑所得や給与所得として申告している人もいるとして、6月中旬からはその方たちも申請できるようになりました。
ややこしいのですが、国税庁のホームページにも雑所得は「著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します」とあります。フリーランスになった時、ライターとしてもらった原稿料は雑所得かどうか迷いました。すべて、事業所得にしました。ミュージシャンは最初に税務署に相談すると雑所得と言われるようです。
フリーランスの給与所得に関しては、クライアントから給料として処理されているケースもあるようです。司会業や講師、インストラクター、医療系などのフリーランスに多いとのこと。フリーランスからの悲痛な要請もあり、フリーランスの人で、雑所得、給与所得として申告している人も、持続化給付金の対象者になりました。
ちなみに、個人事業主の中でも不動産所得、いわゆる大家さんは対象外です。持続化給付金をもらう条件は前年同月比で50%以上減ったことですが、一般のアパートでそうなることはまずないでしょう。ただし、テナントビルの場合はありえるかも。それはそれで大惨事ですが、、、。
持続化給付金関係の間違いやすいポイント!
- フリーターとフリーランスは違う
- パート、アルバイトもフリーランスとは違う
- フリーランスと個人事業主は同じ
- 給与をもらって確定申告していない人は持続化給付金の対象外
- いわゆるギャラをもらっている人はフリーランス
- 確定申告しているフリーランスは持続化給付金の対象
- 雑所得、給与所得のフリーランスも6月中から申請できる